「いただく」「頂く」と「いたします」「致します」の違いと正しい使い方

2023年07月08日
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こんにちは、ぎっくり腰が再発しそうな柳原です。

私はパンフレットやチラシなどの広告物を作らせていただいているんですが、
随分前に漢字とひらがなで表記する言葉の違いがなんなのか気になって調べたことがありました。
そこで突然ですが(?) ビジネスでよく使う言葉の正しい使い方を3つご紹介します!
 
 

「いただく」と「頂く」の違い

●「いただく」の意味
ひらがなの「いただく」は、補助動詞としての役割。
言葉の後ろに付くことで「~してもらう」という意味を持ちます。
※「お越しいただく」「ご覧いただく」など
 
 
●「頂く」の意味
漢字の「頂く」は、動詞としての役割。
主に「食べる、飲む、もらう」の謙譲語といった意味を持ちます。
※「食事を頂く」「お土産を頂く」など

ちなみに私は「頂戴する」の「頂」で覚えた単純野郎です…!
 
 

「いたします」と「致します」の違い

●「いたします」の意味
ひらがなの「いたします」は、補助動詞としての役割。
「いたす」と「ます」から成り、この場合の「いたす」は「する」の謙譲語、「ます」は丁寧語なので
「いたします」は何かをする際にこちらがへりくだり、相手の敬意を高めることのできる言葉です。
※「よろしくお願いいたします」「ご迷惑をお掛けいたします」など
 
 
●「致します」の意味
漢字の「致します」は、「致す」という通常の動詞。
動詞「する」の丁寧表現という意味と、「あるところまで到達させる・至らせる」という意味があります。
※「こちらが致します」「そのようには致しかねます」など
 
 

「ください」と「下さい」の違い

●「ください」の意味
ひらがなの「ください」は、補助動詞としての役割。
相手の動作に対してお願いをするときはひらがなの方を用います。
※「ご了承ください」「お待ちください」など
 
 
●「下さい」の意味
漢字の「下さい」は、動詞としての役割。
“ちょうだい“という意味で使う場合は漢字の方を用います。
※「お水を下さい」「資料を下さい」など
 
 
 
ちなみに公文書における補助動詞はひらがなで表記する決まりがあるようです!
広告を作っているとき、一文字短縮したくて漢字にしてしまったこともありましたが
あれは間違った使い方だったんだなぁと思いました。
 
………日本語って大変。゚(゚´Д`゚)゚。