iPhone 13 Pro LiDARによる簡易測量

2022年07月04日
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管理業務をさせていただいている地主様より法務局公図上地番の記載はあるが権利書がない、土地がある、どうにかならないかとの相談を受けました。
私が土地家屋調査士の資格を取得したのは昭和57年。もう40年も土地家屋調査士をしていますが登記記録の無い土地は初めてです。
早速、法務局に行き閉鎖登記簿、旧土地台帳、和紙の時代の地図(公図)、固定資産税課資料等々調べましたが、過去に依頼人が一部土地売却時、間違って、
合筆閉鎖されたのではと思われる経過も見つかりましたが、大字が同じでも字は相違。確かな原因を突き止めることができませんでした。
所轄登記官に登記相談票を提出し協議しましたが、法務局登記官にも珍しい事例のようで、結果本局と打ち合わせいただき、
地図訂正(一旦現在の記載地番を削除)とその後に土地表題登記をすることとなりました。

今回は農小屋の土地であり20坪程度の土地でしたので測量自体は、現況測量、立会境界標設置合わせて2日半の測量作業。
私も去年の年末にiPhone 6からiPhone 13 Proに変更し、ちょうどLiDARによる簡易測量を試してみようと思っていましたので、
iPhone 13 ProによるLiDAR簡易測量にトライしてみました。
40年前は距離を測るにはスチールテープの時代。
現在はトータルステーションによる光波測距をする時代から、今後はLiDARにより計測ができるようになりました。

初めてのiPhone 13 Pro LiDARによる簡易測量、不慣れで1時間ほどかかりましたが、2点間距離も実測値と数センチの違いでまずまず。
弊社不動産の紹介、または測量業務の断面作成参考図利用程度であれば充分に利用できそうです。今後は本測量前の簡易測量にも利用できそうです。
成果は下記IRLでご覧いただけます。
https://my.matterport.com/show/?m=Upq48PJ7CuE

PC上でブロック目地を図るとぴったり40cmと表示されます。

今度は、ドローンによる測量に挑戦したいと思っています。