ラジカル塗料について

2022年10月20日
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こんにちは。今回は、タイトルの通り、近年開発された新たな塗料、ラジカル塗料に関しての話です。初めて聞く方も多いのではないかと思います。かくいう私も、つい1か月くらい前に、塗装工事で使っているのを見て、知りました。今回はそんな聞き覚えのない、最新の塗料であるラジカル塗料とは何なのかを解説していこうと思います。

 

では早速と本題に入る前に、従来の塗料について軽く触れておきます。従来の塗料にはグレードの低い順に、①アクリル、②ウレタン、③シリコン、④フッ素、の4種があり、耐用年数と価格が右に行くほど多くなります。参考までにアクリルの耐用年数は4年~7年で価格は¥1,200~¥1,800/1㎡、フッ素の耐用年数は15年~20年で価格は¥4,000~¥5,000/1㎡です。因みにウレタンとシリコンはこれらの中間くらいで、シリコンはウレタンより若干高いといった感じです。ウレタンとシリコンについては、シリコンの方がグレードは上ですが、ウレタンの方が光沢が出るので、あえて、こちらを使う方も多いです。

 

とまぁ、従来の塗料についてはこの辺にして、本題に入りましょう。まず「ラジカル」とは何かから説明します。「ラジカル」とは塗料の劣化因子のことです。上記にあげた塗料は日光や雨風にさらされることで、塗膜内で、「ラジカル」を発生させます。チョーキングや塗膜の割れが生じるのは、こいつの所為なのです。

で、肝心のラジカル塗料とは、この劣化因子「ラジカル」を抑制することで、耐久性を高めた塗料のことです。要するに、ラジカル塗料は正確には、ラジカル抑制塗料、といったところでしょうか。このラジカル塗料の優れた点は、劣化の原因を抑制することで、美観を保ちながらも、高耐久を実現できるという点です。従来の塗料は素材そのものの耐久性を頼りにしている為に、どのグレードの塗料を使っても、劣化が進めば進むほど、劣化した部分がさらに劣化を促進させるので、時間が経てば経つほどに劣化の速度も速くなるという特徴がありました。ラジカル塗料は、この劣化そのものを抑制する為、上記の従来品の特徴を従来よりもかなり抑えることに成功した塗料です。結果として高耐久でありながら、チョーキングや割れも生じづらい為、美観も保つことができるって訳です。

因みに、「ラジカル」とは先に述べた通り、ラジカル抑制のことなので、ラジカル塗料と言っても、ラジカル抑制の為の物質を配合している以外は、従来品と大元の素材そのものは変わりません。例えば日本ペイントさんから出ているラジカル塗料「パーフェクトトップ」はアクリル系ラジカル塗料ですし、関西ペイントさんの「ダイナミックトップ」やエスケー化研さんの「プレミアムシリコン」はシリコン系ラジカル塗料です。要するにラジカル塗料とは、あくまで、ラジカル抑制機能を持った塗料の総称という訳です。

 

最後に皆さん気になっているでしょうラジカル塗料の耐用年数と価格について。耐用年数は12年~15年で価格は¥2,500~¥3,500/1㎡です。先のグレード的には、シリコンとフッ素の間くらいになります。シリコンと同等くらいの価格でシリコンより耐久性が高い位置にある感じです。その為、30年スパンで見た場合、シリコンが塗装回数が2回から、場合によっては3回になるのに対し、ラジカル塗料では、2回に抑えることができるので、施工した際は高く感じても、年単位で施工費を割ると安く仕上げることができる、と言われています

何故、伝聞口調なのかというと、何分新しい塗料の為、まだ実績としては少ないので、技術としてはこうなるはず、としか言えない部分がある為です。2010年に開発されているので、そろそろ、実績としても結果が見えてくるはずですが、塗膜の劣化速度は環境によって大きく変わることも周知の事実で、不安が全くないわけでもないので、ある意味、実績がないことが、現時点における、この塗料唯一の欠点かもしれません。

 

とまぁ、今回はここらで終わりとさせていただきます。これから外壁の塗装を考えている方の参考になれば幸いです。

 

 

※補足

上記に示した価格はあくまで参考程度です。塗装の回数や方法によりこの価格より低くなることもあれば高くなることもあります。

やっぱり専用は違うなぁ

2021年03月22日
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こんにちは。咲きかけの桜を見て、もう1年経ったのか早いなぁ、と感じる今日この頃。現在弊社では、塗装工事をしているのですが、ちょっと感動したことがあったので、この場でその感動を述べていこうと思います。

 

スレート用プライマーマジヤベェ・:*+.\(( °ω° ))/.:+

いきなり過ぎて意味分からないですよね(^_^;)  どういうことか順に説明します。

今塗装している倉庫はスレート屋根で、今回はその屋根も塗装することになりました。スレート専用プライマーを使用し、塗装した訳ですが、コレが凄いの何のと。どう凄いかですが、まずプライマーを塗っただけで、屋根に光沢が生まれました。コレはプライマーがスレート上に膜を形成したことで生じた物ですが、通常のプライマーではまずこうはなりません。と言うのも、スレートは塗装してもスレート自身が塗料やプライマーを吸ってしまうので、光沢が生じるレベルの膜を形成することがないからです。まぁ雨漏りを防ぐだけなら、これでも十分なんですが、強度という点については段違いと言えるほどの差があります。この専用プライマーは言うなれば、スレートの上に屋根全体にもう1枚薄い波板を張っているようなもので、塗る前と後では、屋根の上に乗った際の安心感が、本当に雲泥の差です。何度か他の物件でも雨漏りの補修などでスレート屋根の上には乗ってきましたが、ここまで安心感のある屋根の上は初めてでした。

とまぁ、そんなわけで最初の感想になるわけです。一応言いますと、安心感あると言っても高所なんで、その部分では危険なのは変わりないですよ。ただ、底が抜けることがないと思えるほどしっかりした足場があると言うのは、高所作業をする上ではかなりの安心感を生みます。いつもスレートの上で作業する際は結構怖かったりするのですが、今回はそれがかなり軽減されました。とは言え、いつもと同様の注意は払っていましたが(当然ですが)。

ここまで書いといて何なんですが、多分コレは実際にスレート屋根の上に乗ったことがないと分からないと思います。じゃあそんなことブログに書くなよと言う感じですが、つい書いてしまう程、感動したのです、本当に。

 

とりあえず、今回はココらで終わりとさせていただきます。次回はこの現場が施工完了した時にでも、更新します。

あ、言うまでもないですが、スレートの上は素人は乗ってはいけませんよ。ではでは。

大阪狭山市マンション塗装工事完了

2020年12月24日
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 はい。

 というわけで、先日ブログに書いた塗装工事が昨日、無事完了しました。今回は天候にも恵まれ、気温もそこまで下がらなかったので、塗装するのにもかなり良い条件(塗料には施工するのに適した気温がある)で施工できました。今回の工事では外壁にかなりの水膨れがあったので、そのあたりの補修に不安があったのですが、その原因と思しき箇所含め綺麗に補修できたので、かなりの達成感があります。まぁ、私はほとんど見てただけですが(笑)

そんな訳で、今回の工事の成果(写真)を披露しましょう。

 まぁ、見ての通りですね(下写真)。塗った色が薄いグレーなので、実際に見ると見える光沢が写真では分かりづらいですね(苦笑)。しかも前回と近い色で塗装したので余計に前と後の差が・・・(;´∀`)

いや、写真では分からないですが、ホントに綺麗になっているので。とりあえず今回はこの辺で。ではまた次回にm(_ _)m

塗装前
塗装前(壁膨れ)
塗装後
塗装後(壁膨れ補修)