雨漏りの話2024年版

2024年05月31日
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こんにちは。そろそろ梅雨の時期になりますね。梅雨といえば、皆さんは何を思い浮かべますか?私の場合は、雨漏り一択です。三基建設に入社してから2年目には既にこの認識になってしまいましたね(苦笑)。

今回は、三基建設で9年間働いていて見知った雨漏りのアレコレについて話していこうと思います。

 

まずは雨漏りしやすい建物についてお話ししていきます。

雨漏りしやすい建物にはいくつか条件があります。

①築10年以上

②屋根が角波鋼板またはスレート

③屋上がある

④煙突型の換気扇が付いている

⑤周辺に鳥が多い

とまぁ、条件はこんな感じになります。順番に説明します。

①築10年以上経つと外壁な屋根の目地やパッキンが劣化して、ヒビ割れたりしてしまいます。すると、そういったヒビから雨が入ってしまいます。②以下でも度々説明しますが、風雨から建物を守ってくれている外壁材・屋根材が劣化してしまうわけです。

②屋根が角波鋼板やスレートの場合、これらの屋根材に穴を開けて梁にボルトで固定することになります。ボルトで固定する際に①でも述べているパッキンを使用する為、このパッキンが劣化するとそこから雨漏りしてしまいます。また、スレートの場合は劣化や台風・地震によりヒビ割れてしまうことがあります。

③屋上がある場合、新築時に屋上防水を施しますが、年数により劣化すると雨漏りします。また、屋上の縁の部分、パラペットと呼ばれる箇所は笠木という雨除けがついているのですが、この笠木を固定するためにビスやボルトを使用する為、その固定している箇所のコーキング等の防雨材が劣化すると雨漏りします。

④煙突型換気扇は、下から吹き込む風には無力です。他の形状の換気扇にも言えることですが、換気扇は直に外と繋がる場所である為、風の向きによってはどんな対処をしても雨が侵入してしまいます。

⑤周辺に鳥が多いと樋の中に巣を作られたり、ゴミを入れられたりすることがあります。そうすると樋が詰まり、雨が溢れてしまい、その溢れた雨水により壁が劣化して、その劣化した箇所から雨漏りするということがあります。

また、スレート屋根の場合に明かり取りとしてFRPという透明な屋根材を使用するのですが、このFRPは劣化すると何故かカラスにつつかれれて穴を開けられてしまいます。嘘だと思うかもしれませんが、弊社で管理している物件で実際にあったことです。コチラはかなり特殊な事例ですが・・・。

 

雨漏りしやすい建物については、こんなところです。ここからは雨漏りの補修に関して説明しようかと思っていたのですが、雨漏りの補修に関しては基本的に劣化している建材やコーキングを交換するしかありません。なので、雨漏り補修でコレだけはやっちゃダメということを最後に書いて、今回は終わりにします。

 

塗装工事

 

美観のために塗装工事することは問題ないのですが、雨漏り原因を突き止めずに、塗装工事で雨漏りを補修すると、塗装が劣化すれば必ずまた同じ箇所で雨漏りします。さらに言えば、塗装業者は雨漏りを補修する為に工事をしていない為、塗装工事とは関係ない箇所が原因であった場合には、当然工事後も雨漏りし続けることになります。その結果、塗装工事後にも関わらず、雨漏り補修で費用がかかることになる上、せっかく建物が綺麗になったのに、雨漏り補修の為にコーキング等で汚すことになります。

そんなわけなので、雨漏り補修の際は必ず原因を突き止めましょう。

では、今回はこんなところで失礼します。